若い人は塾に就職しちゃダメだよ

仕事のこと

みなさん、こんちは。
でさこ です。

個別指導塾に転職して1ヶ月半が経ちました。

現在は各校舎を廻って業務を手伝ったり、本部で事務仕事をしたりしています。

ゆる~く働かせてもらっており、けっこうラクに仕事をさせてもらっています。

まあ、自分の校舎を持ったらそれはそれで仕事はきつくなると思いますが。

さて、先日本部で事務をやっていたときのことです。

新卒の新入社員も本部に来ていて、一緒に仕事をしました。

で、「若いっていいな」「頑張れ若者!」などと思ったりもしたのですが、彼の将来を考えると果たして塾業界に就職したのは幸せなんだろうかとふと考えました。

記事タイトルどおりなのですが、やっぱり新卒で塾業界に入るってのはちょっとリスクがあるかなと感じている次第です。

というわけで今回は、

「若い人は塾業界に就職しちゃだめだよ」というお話しをしてみます。

20代で個別指導塾に就職しちゃダメな理由
  1. スキルが身につかない
  2. 異業種への転職が困難
  3. 業界全体の先行きが不安

スキルが身につかない

実は塾業界で求められるスキルはそんなに高くはありません。

普通に大学に行って、ある程度人前で話ができて、普通のコミュニケーション能力があれば、集団塾の講師としてやっていけます。

それ以上に個別指導塾の正社員は授業がないぶん、さらに簡単かも知れません。

自分は、集団塾→個別指導塾への転職組です。

で、今のところですが、個別指導塾に移籍して出来なかったコトや大変だと感じるところがあんまりない状態です。

極端に言えば、「明日から○○教室の校長をやってくれ」と言われれば、けっこう簡単にやれちゃうと思われます。(多少の慣れは必要でしょうが)

そりゃあ、大変なこともあるでしょうが(恐らく)想定内の大変さじゃないかと。

個別指導塾の教室長の主な仕事は生徒管理と講師管理です。

生徒の数だけ時間割を設定しなきゃだめなのが大変ですが、その大変さも「能力的にムリ!」といったものじゃなくて、単に「時間がかかる」という大変さです。

ようは、「誰でもできる仕事」なわけです。
(もちろん入試に関する知識だったりは学ぶ必要はありますが)

逆に言うと、個別指導塾で身につくスキルはあんまりないんですよね。

「いやいや、コミュニケーション能力が磨かれるでしょう」

「営業力が身につくよ」

「経営を学べるじゃん」

とか言われそうですが、これらのスキルは別に塾じゃなくても身につきますし・・・。

結局、塾で頑張って10年後に異業種へ転職しようと考えたときに自分の特長だったりアピールできるスキルがないんです。

というわけで、次の項になるわけです。

異業種への転職が困難

塾で長い間やってきて、たくさんの先生を見てきましたが、「塾業界から異業種へ転職していった先生」というのはほんど見ません。肌感ですが95%以上の先生は転職するにしてもやっぱり塾。

いたとしても、たとえば教材会社だったり英語の翻訳だったり学校の先生だったり、何か教育・勉強に関係する仕事に就きます。

自分は業界歴20年ですが、単に同じことを20年間やっているだけです。

最初の5年は勉強したし、努力もしましたが、あとはそんなに成長していないと思います。

前項で述べたように何か特別スキルを身につけたわけでもありません。

結局、「一度塾で働いたら、塾業界から抜け出せない」ということになります。

業界全体の先行きが不安

日本は少子化に拍車がかかっています。

すでに2020年の出生数は90万人を切りました。

「犬も歩けば塾に当たる」みたいに塾が乱立している現在ですが、これからは淘汰が始まります。

加えてコロナ禍でオンライン学習が当たり前になってきています。

我が家の子どもたちもコロナ休校期間はスタディサプリやスマイルゼミといったオンライン(ICT)学習をしていました。

これに慣れると「別に学校行かなくても勉強できるし、塾も必要ないじゃん」みたいに思うことも多々あります。

現に、通信教育系は一時端末やテキストの在庫切れを起こして「入会まで3ヶ月待ち」という状態もみられました。

塾も今後は「塾だけじゃなくてオンライン教育・通信教育とも戦わなければならない」わけです。

(塾業界に限った話ではありませんが)
塾は「成長が見込める」とか「現在の状態が維持できる」という業種じゃないことを若い人はよくよく考えたほうがよいでしょう。

若い人へ

TOYOTAでさえ「終身雇用を維持できない」と言っていて、「50歳になったらリストラ」ということが当たり前になる時代です。

そういう時代を生きていく若い人が塾業界に来ることはやっぱりリスクが高いなあと思わざるを得ません。

塾はいつでもできる仕事です。

それこそ40・50になっても塾業界に入ることは可能です。

でも、40とか50になって塾以外の仕事に就くというのは相当高いハードルです。

新卒で入ってきた子と仕事をしてみて、「それでも塾業界で働きたい!」と思ってくれる若者がいることはとっても嬉しいことです。

でもいっぽうでは、そういう志ある若者の将来を考えると手放しで喜べない気持ちがあります。

塾で働きたいと考えている若い人は、ちょっと冷静に自分の将来を考えたほうがいいかもです。

まとめ
  • 塾は誰でもできる
  • 特別なスキルは身につかない
  • 異業種への転職は困難
  • 塾業界から抜け出せない
  • 塾の未来はそんなに明るくない
  • 若い人の塾への就職はリスクが高い